第1章は「問題がひとりでに解決することは、絶対にない」というもので、以下の目次を眺めれば、何が書いてあるかの大筋が推測できるでしょう。
- 誰もあなたに代わって闘ってはくれない
- 今の方法でうまくいかないなら、せめて他のやり方を検討しよう
- たいていの人が、自分自身をだましている
- 間違った4つの行動パターン
- 今すぐ、事態を変える
- 意思ではなく、結果に焦点をあわせる
- 正しいかどうかではなく、うまくいっているかどうか
第1章 「間違った4つの行動パターン」は、起こすべきアクションをとらない、自分をだます態度について書いています。
たいていの人は、自分に難しい質問をぶつけず、自分の本当の性格や態度を勅使せず、成功するための努力を無にする肝心な問題に取り組まないことによって、自分をダマしている。
そのような間違った行動の4つのパターンは次の4種類:
- 否認
放っておけばますます複雑になるだけなのに、現実を受け入れず、事実に対処する代わりに、「こんなことが起こるはずがない」と、理由をつけ、否定に執着する。 - 仮定に追従
都合のいい仮定の状況を想定し、それが現実であるように決めてつけて、本当かどうか、あるいは正確かどうかを調べない - 無気力
恐怖や否認によって生じた麻痺状態
受け入れるのが苦痛に思えることを否定してそのままにしている - 偽りの仮面をかぶる
困難に耐え抜いててみせると言い張って、得られる助けをもはねつける
この4つのパターンは、原文では次のようになっています。
- denial
- making initail assumptions
- inertia
- deceptive masking
ここで話題にしたかった"Inertia"が出てきます。
"inertia"を辞書で引くと、頻度の高い意味として、"不活発、怠惰、無気力.."という意味が出てきますが、私の知っていた意味はその次に出てくる"慣性、惰性、慣性力.."だったので、原文で読んだ時にとても納得してしまいました。
何かをやるにあたり、今やっていることを即座にやめてすぐに新しい行動に移らなければならないときに、それができない現象、その症候群に、"慣性"の意味を持つ用語を当てるとは、なんとぴったりした表現でしょう。「これだ!」と感動してしまったのです。
それは、単なる心理学的な分析の結果ではなく、脳科学的に人間共通の特性を示しているのではないかとさえ思いました。
思えば、小学校の時から、そうでした。
- つまらないテレビ番組をだらだら見てしまう
- 夏休みの宿題に着手できない
- 試験勉強
- 受験勉強
- 主題(重要なこと)はそれでないことがわかっているのに副題(重要でないこと)から手をつける
- 去った人は戻らないことがわかっているのに、あれやこれやと(思い、......)続ける
- 忘れるためには、かけた時間だけ必要などと、切り替えられない
- 本当に、本気になってやれば、もう少し上達したであろう、英語の勉強
- 完全禁煙までの不完全禁煙10年
- 午前中には、あれをやりたいこれをやりたい、と思ってすぐにでもできそうに思うのに、午後2時頃になると、そのうちの一つさえ怪しくなってくる
- 応募しても採用されないことがわかっているのに、そのうちに応募しないことを自分で決めてしまっていることがわかってきたのに、それでも応募書類を書いている......=>「応募取りやめの決断」(中身はカラ、請うご期待)
- 部屋の片づけ
- 本当に、本気になってやれば、もう少し上達するであろう、英語の勉強
- ディジタル・テレビへの買い替え
- 補聴器購入
- 返事を書かなきゃと思っているメールへの返事
- PCのpasswordの更新
- ダイエット
- 運動
- このページを書くまでの、2か月
どうも、"いま何かを続けているから、次の行動に移りにくい"というinertiaのイメージを拡大解釈しているようです。
"何かを続けている"の中に、"何もしないことを続ける"ことも含めてしまっています。
そして、"必要なことをすぐに始められない"というあらゆる現象をlリストアップしたくなりました。
しかし、書けないことが、忘れたのか、すぐに思い出せないのかがわからなくなってしまっているので、この件、ここらで中断です。
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